胎児死産のための棺つくります

21週で死産した悲しみから、優しいママと天使のために棺とお布団を手作りしています。

中絶後の生理

妊娠21週で胎児奇形のために中期中絶しました。


この悲しみと罪悪感は消えることはなく、心に重くのしかかってきます。


悲しみと向き合い「生きる」ことに前向きになるために綴っています。


年齢(41歳)を考えると、様々なリスクを考慮しても、これ以上の妊娠、出産は考えていませんが、生きている限り自然の摂理でくるものがあります。


「千惺(ちさと)」を出産してちょうど1か月。


生理がきました。


中絶、死産を経験した女性が気になるのは、次の生理がいつなのかということではないでしょうか。


特に、次の妊娠を希望している人には。


だから、私の場合をお知らせしました。


私は、死産してちょうど1か月後となるその日に生理が始まりました。


1か月検診では、次の生理を待ってから妊娠を考えるように言われたので、その後の排卵から次のお子さんを考えるのがいいと思います。


私は、もう次は考えられないのですが。


通常、1か月から1か月半くらいで次の生理が来るようです。


でも精神的にダメージを受けている女性にとって、それがノーマルとは言うことはできません。


精神的ダメージを深く、深く受けている天使ママは、もっともっと遅くなるかもしれません。


こういう意見は今のご時世タブーかもしれませんが、男性の何倍も、何十倍も、男性が想像もできないほど、女性は、ママはママとなる予定であった女性は、精神的ダメージを受けているのです。


そういうことを想像すらできない夫を持つ私は、すべての男性がこういうことがわからないのではないのかと思ってしまうのですが。

49日が過ぎました

妊娠21週で胎児奇形のために中期中絶しました。


この悲しみと罪悪感は消えることはなく、心に重くのしかかってきます。


悲しみと向き合い「生きる」ことに前向きになるために綴っています。


毎日、毎日、同じような考えがぐるぐると頭の中をめぐって、自分を責める日々が続いていましたが、気づけば49日が過ぎました。


でも死産した子どもには49日も関係なく、納骨もしません。


水子供養をしてもらおうかと思って、お寺に聞いてみました。


「死産、中絶した場合、いつまでにこうしなければならないとかそういうことはないので、落ち着いたころにお越しください。」ということでした。


納骨もできるようでしたが、まだ手放す気にもなれず、ずっとリビングを見渡せるところに骨壺が置いてあります。


でも時が経つにつれて、悲しみも自分を責める気持ちもだんだんと薄れています。


こうして少しずつ普段の生活に戻っていく、戻っていかなくてはならないのです。

1か月検診⑤

妊娠21週で胎児奇形のために中期中絶しました。


この悲しみと罪悪感は消えることはなく、心に重くのしかかってきます。


悲しみと向き合い「生きる」ことに前向きになるために綴っています。


面談をした看護師さんは、何度か私がこの中絶について話す人がいないかを聞きました。


私は、妊娠してから夫の転勤のために今のところに来ているので、親も近くにいない、友達も近くにいない状況です。


それを言うと、看護師さんは言いました。


「ご主人は?」


もちろん、います。


「主人とは、こういう話ができないんです。ちょっと・・・」


夫は、夫は人の気持ちを考えることがとても苦手な人なのです。


今までも、「あれ?」と思うこと多々ありました。


夫は自分のことしか考えられず、自分が心地よいと思えば何も文句を言わないので、楽なんです。


私は家事も育児も仕事も1人でこなしながら、夫が少しおかしいと思ってもそれでいいと思っていました。


でも今回のように心の支えが必要な場合、本当につらいのです。


このつらい気持ちを、本当ならば同じように感じているはずの夫と話して、一緒に涙を流していれば、これほどまでにもつらくはなかったかもしれません。


私の夫は、それができません。


何事もなかったかのような顔をして過ごしているのです。


それは、つらいのを我慢して平常を保っている姿ではありません。


彼にとっては、何かイベントの一つなのです。


火葬の前日も、火葬した後も、何事もなかったかのような顔をして、いつもと変わらない様子でした。


妻の私がひどく心が弱っているなんて、夫には想像もできないことのようです。


私があまりにも元気がなく、夫とも話をしなくなったので、初めて夫が言いました。


「なんでそんなに機嫌悪くして、話もしないの?」


私が夫と話をしないことが、夫にとっては心地が悪いのです。


夫は、自分が居心地が悪いことを嫌います。


それでようやく、私の様子に気づいたようですが、私が中絶のことで悲しんでいることには、やはり、その時に私が話をして初めて知ったようでした。


でも夫の答えは、


「え、でもそれは(私)が悪いんじゃないじゃん、病気だったんでしょ。」


私には、他人事のように聞こえました。


そんなことを言ってほしいんじゃない


そんな夫であることを知らない看護師さんは、何度も言いました。


「やっぱりご主人ですよ。ご主人と話してくださいね。」


何を言っているんだ、この人は。


夫とはこういう話ができないって、何度も言っているのに。


何も、誰もわかってくれない。


つらさが増しただけでした。