胎児死産のための棺つくります

21週で死産した悲しみから、優しいママと天使のために棺とお布団を手作りしています。

出産後、最初の夜②

妊娠21週で胎児奇形のために中期中絶しました。



この悲しみと罪悪感は消えることはなく、心に重くのしかかってきます。


悲しみと向き合い「生きる」ことに前向きになるために綴っています。


夜、電気を消しましたが眠れるわけもなく、ずっと「千惺(ちさと)」を見ていました。


不思議と涙は止まらないのです。


どれだけ流しても、流してもあとからあとから、ずっと出てきます。


暗い中、目を開けてベッドの上でごろごろしていると赤ちゃんの泣き声が聞こえてきます。


「きっとあの子のママは、出産後、眠れない夜を過ごしているんだろうな。赤ちゃん、泣いて困っているかな。」


そう思いながらも、


「でもいいよね、あなたの赤ちゃんは生きているんだから。」


そんな、ひどいことを考えました。


出産後、疲れた体なのに、赤ちゃんは数時間おきに泣いて、そのたびにおっぱいを飲ませて、ミルクを作って、もうへとへと・・・。


もう、いい加減にしてよ。なんで泣いてるの。


今この状況で、それさえも幸せなことなんだとわかりました。


赤ちゃんが泣いて、眠れなくてイライラするそんな日でも、赤ちゃんが生きているだけで、産まれてきて、お母さんを必要としてくれている、それが、どれだけ幸せか。


初めて知りました。


きっと4人の子どもを連れて歩いている私や、妊娠中の私の姿を見て、今の私のように、悲しい思いをしていた、優しい天使赤ちゃんのママがいたんだろうな。


知らなかった。


子どもを失うことが、どれだけ苦しいことなのかを。


4人の子どもを産んで、育ててきたからこそ、よりわかるんです。


産後うつも経験しました。


でも子どもの成長が、私に幸せを与えてくれることを知っています。


だからこそ、余計に「千惺(ちさと)」の命を奪った自分を許すことができないのです。


そんなことを思い、泣きながら夜を過ごしました。