予後について ③
妊娠21週で胎児奇形のために中期中絶しました。
この悲しみと罪悪感は消えることはなく、心に重くのしかかってきます。
悲しみと向き合い「生きる」ことに前向きになるために綴っています。
「じゃあ、いいかな、そういうことで。」
なぜかわからないのですが、私は返事をしました。
「はい。」
先生はすぐに病棟へ連絡して、来週火曜日に私が入院できるかを確認。
ばたばたと日程が決まっていったようでした。
その間、私は椅子に座ってその様子をながめているだけ。
先生が何か紙を見せて説明してくださいました。
「入院1日目はね、膣を広げて、次の日に処置をしたらその日のうちに産まれるのが普通かな。3日目までかかる人は見たことがないから。それから入院して様子を見て、退院できそうなら退院になります。」
私「はい。」
「はい」以外に、何も言うことがありませんでした。
先生「質問、ありますか?」
いつもの診察の終わりのときと同じセリフ。
質問?何をしたらいいんですか?
私「いえ、今のところは。」こういうのが精いっぱいでした。
先生「まあ、こんなことになってかける言葉もないんですけど。」
決まったセリフのような言葉がふってきました。
先生を責めているのではないのです。
この状況で、気の利いた言葉が言える人なんていない。
決まったような感情のない言葉をかけられたほうが、私も涙も流すことなくこの場からいなくなることができます。
先生「この後、入院の説明があるから聞いていってください。」
今日は金曜日。
来週の火曜日までのあとわずかの時間を、お腹の子どもと過ごすことになります。
続きはまた明日。
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