胎児死産のための棺つくります

21週で死産した悲しみから、優しいママと天使のために棺とお布団を手作りしています。

火葬①

妊娠21週で胎児奇形のために中期中絶しました。


この悲しみと罪悪感は消えることはなく、心に重くのしかかってきます。


悲しみと向き合い「生きる」ことに前向きになるために綴っています。


火葬の日。


朝、庭に咲いている花を摘みました。


庭に咲いている花なので、たいしたものではないのですが、かわいい色の花を選んで摘んできました。


最後に、子どもたちと一緒に花を棺に入れました。


花は「千惺(ちさと)」の体を埋めつくし、顔が少しだけ見えるくらい。


とってもきれいでした。


とっても、とってもきれいな最後を、兄姉と過ごしました。


子どもたちの記憶に「千惺(ちさと)」が残ることは無いかもしれません。


でも私の中では「千惺(ちさと)」を殺した罪が、一生消えることはないのです。


金曜日で平日なので、子どもたちは小学校、幼稚園に行きます。


学校に行く子どもたちを送り、幼稚園へ送って行きました。


その後、夫と4番目の子どもと火葬場へ向かいます。


火葬は朝の9時からなのですが、8時半過ぎに到着してしまいました。


受付をすると、9時からなのでしばらく待つように言われ、ロビーに行きました。


ロビーまでにはいくつか部屋があり、今日葬儀がある家族のために用意がされていました。


私たちは葬儀をするわけではないので、ロビーで待つことにしました。


4番目が騒ぎ始めたので、仕方なく外へ出ました。


外はお墓になっていて、その一つに鯉のぼりがかざってありました。


もう季節はだいぶ過ぎていたので、雨に打たれ、風に吹かれてヨレヨレでしたが、勝手に、もしかしたらあそこには、男の子が眠っているのかもしれないとお墓に眠っているであろう小さな男の子を想いました。


9時近くになって、再び受けつけに戻ってしばらくすると「火葬の時間です」と呼ばれました。


とうとう、「千惺(ちさと)」とのお別れです。