お別れ ①
妊娠21週で胎児奇形のために中期中絶しました。
この悲しみと罪悪感は消えることはなく、心に重くのしかかってきます。
悲しみと向き合い「生きる」ことに前向きになるために綴っています。
看護師さんが二人来て「内診します。」
若い助産師さんが内診します。
もう一人の助産師さんが「どう?」と聞いていますが、なかなかわからないようです。
そうですよね。
普通の出産の時とは、赤ちゃんの大きさが全く違うのですから。
小さすぎて確認できないようです。
でも、もうかなり出口を押していて、もうすぐ産まれることが私にはわかりました。
私「もう押しているから、もうすぐ産まれると思います。」
もう1人の助産師さんが「ごめんね、もう一回内診させて。」
それからすぐに分娩室へ移動。
「携帯だけ持って行っていいですか?」
「そうですね。携帯は持っていこうか。」
ベッドのまま移動するのですが、もう涙がとまりません。
私は両手で顔を覆いました。
最後・・・。
そうです。
私は、これから子どもを殺しに行くのです。
手で顔を覆いながら、流れ続ける涙をどうすることもできないまま、私は分娩室へ運ばれて行きました。
中では、数名の看護師さんが準備していて、慌ただしい様子。
「ご家族は?ご主人、さっきまでいたよね?」
「他の子どもたちが帰ってくるんで、一度帰りました。」
「ご家族に連絡お願いします。」
続きはまた明日。
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