思い出 ②
妊娠21週で胎児奇形のために中期中絶しました。
この悲しみと罪悪感は消えることはなく、心に重くのしかかってきます。
悲しみと向き合い「生きる」ことに前向きになるために綴っています。
出産してしばらくすると、夫が習い事に行っている2番目の子どもを除く3人を連れてきました。
みんなで赤ちゃんに会いました。
子どもたちがいる前では、涙はでませんでした。
私は子どもたちの前では、母なのです。
涙を見せたら子どもたちが不安になってしまう。
3番目が赤ちゃんを見て言いました。
「ねえ、この子どうしたの?なんで何も言わないの?赤ちゃん、産まれたの?」
何が起こっているのか理解できないのです。
「赤ちゃん、産まれたんだよ。今ね、ねんねしてるね。」
よく見ると、3番目とよく似ていました。
鼻の形、顔の輪郭、そっくりでした。
「よく見たら、(3番目)ちゃんにそっくり。」
看護師さんも見て「本当、お姉ちゃんに似てるね。」
そういわれると、また泣きたくなって、1人になりたくなって言いました。
「もうすぐ(2番目)君のお迎えだね。帰りにお花買ってきてくれないかな?」
夫と子どもたちが病室から出て行きました。
病室が静かになり、また1人で泣きました。
泣くというより、勝手に涙が出て止まらないのです。
私の罪 まで一緒に流してほしい。
続きはまた明日。
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