胎児死産のための棺つくります

21週で死産した悲しみから、優しいママと天使のために棺とお布団を手作りしています。

出産の日 ④

妊娠21週で胎児奇形のために中期中絶しました。


この悲しみと罪悪感は消えることはなく、心に重くのしかかってきます。


悲しみと向き合い「生きる」ことに前向きになるために綴っています。


仕事を休んだ夫と、幼稚園を休んだ3番目、まだ小さい4番目が病室にいます。


2度目の促進剤を入れてから、4人でお昼ご飯を食べました。


それからまた看護師さんが来て、「どうですか?」と聞きにきてくれるのですが、お腹の痛みもまだなく、「まだまだの気がするんですけど、どれくらい痛くなったら言ったらいいですか?」質問しました。


看護師さんも「そればっかりはね。なんと言っていいか。」


あまりに何度も聞かれると、どれくらいの痛みで産まれるのかがわからなくて不安になってきました。


でも私の感覚では、まだまだ。


お昼も過ぎて、子どもたちも、夫も昼寝を始めました。


そのいつもと変わらない、静かな平和な様子を見ていると、なぜか1人で産んで終わらせたいという気持ちが強くなってきました。


13時半過ぎ、だんだんとお腹の痛みが強くなってきて、陣痛の感覚も短くなってきました。


看護師さんがきて「今日、お産を担当させてもらいます。」と言って病室を出て行きました。


お腹の痛みが強くなってきた14時過ぎ、夫に「もうすぐ子どもたちが帰る時間だから、家にいてくれるかな?」と伝えました。


本当は、もうすぐ産まれる気がしたので1人になりたかったのです。


夫が子どもたちを連れて病室を出て行った後、14時半少し前。


ナースコールを押しました。


「どうしました?」


「お腹の痛みが強くなってきたので、みてもらいたいんですけど。」


「わかりました。」


看護師さんが二人、病室へ入ってきました。


もう、産まれる。


私には、はっきりとわかりました。


続きはまた明日。