出産の日 ③
妊娠21週で胎児奇形のために中期中絶しました。
この悲しみと罪悪感は消えることはなく、心に重くのしかかってきます。
悲しみと向き合い「生きる」ことに前向きになるために綴っています。
陣痛を起こす薬を入れてから、看護師さんが病室へ何度も来ます。
「どうですか?お腹痛くなったら言ってくださいね。」
4回の出産経験があるからわかりますが、まったく気配がありません。
看護師「前回のお産、早かったから、ちょっとお腹が痛くなったくらいでも、言ってくださいね。」
1人目の出産のときは27時間かかった難産だったのですが、それ以降は2時間のスピード出産が続いています。
今回は胎児が21週でまだ小さいため、お腹が痛くなったらすぐに産まれてしまう可能性があります。
だから病室のトイレも、自動で流れないように止めてあります。
トイレで産んで、そのまま流れていくのを防ぐためです。
普通の出産では考えられないこと。
それくらい小さい命を、私は今から産むのです。
12時過ぎ。
看護師さんが呼びに来ました。
「お昼ご飯まだかもしれないんですけど、先生が2回目の薬を入れると言っているので。ごめんなさいね。亅
既に出血していました。
「出血してました。」看護師さんに伝えました。
看護師さんが、医師に出血してきたこと、お腹も少し痛むことを伝えていました。
2度目の陣痛促進剤を入れました。
医師からは、子宮口がもう6センチくらい開いてきていることが伝えられました。
普通の出産では、子宮口全開にならないと生まれないのですが、胎児が小さいため、もう産まれるのに十分。
もうすぐ産まれるそうです。
続きはまた明日。
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