お別れの準備 ⑥
妊娠21週で胎児奇形のために中期中絶しました。
この悲しみと罪悪感は消えることはなく、心に重くのしかかってきます。
悲しみと向き合い「生きる」ことに前向きになるために綴っています。
入院の2日前の日曜日。
子どもたちにとっては、いつもの日曜日と変わらないので、前日から明日はお弁当持って公園に行きたいと言っていました。
私にとっては、お腹の子どもとのお別れが迫っていることもあり、本当はでかける気になれませんでした。
でも今いる子どもたちが優先。
朝早く起きて、お弁当の準備をしようと思ったのですが、3番目の子の様子がいつもと違う。
熱をはかってみると39度。
お出かけはまた今度になり、ほっとしました。
熱のある子どもをみながら、この日は棺に入れるお布団をつくりました。
前日、真っ白な肌触りのいい布と綿を買ってきていたので、箱の大きさに合わせて型紙をつくり、ミシンで縫いました。
できあがったのは、殺風景な白い布団。
かわいそうなので、箱につけたレースのあまりを使って布団を飾ることにして、もう一つお布団を縫いました。
最後は子どもと一緒に燃やしてしまうのだから、どんなに飾っても仕方がないかもしれないのですが、お腹の子どもに、私はもう何もしてやれないのだから、せめてかわいいお布団に寝かせて送ってやりたかったのです。
そして他の子どもたちと一緒に、棺に入れるための折り紙をたくさんおりました。
「手紙は書けないけど、折り紙をたくさん折っていれてあげるんだ。天国に行っても遊べるでしょ。」
お腹の子は、この子は折り紙をすることもなく、きょうだいたちの顔を見ることもなく、きょうだい喧嘩もすることもなく、たったの1日も家族と過ごす時間も与えられず静かに静かに一人で逝ってしまう。
そんなことを考えながら、折り紙を折りました。
3番目の子どもが熱を出してくれたおかげで、子どもたちと時間をかけてじっくりとお別れの準備をすることができました。
続きはまた明日。
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