お別れの準備 ⑤
妊娠21週で胎児奇形のために中期中絶しました。
この悲しみと罪悪感は消えることはなく、心に重くのしかかってきます。
悲しみと向き合い「生きる」ことに前向きになるために綴っています。
棺にする紙の箱に白い布をはり、レースで飾りをつけました。
この時は、まだここに我が子が眠ることなど想像することもできませんでした。
それよりも入院の準備、今いる子どもたちが私が入院しても困らないようにしておくことのほうが重要。
入院の3日前、子どもたちに「お母さんね、火曜日から入院するから学校の準備とか自分でちゃんとしてね。」と伝えました。
そしてなぜ入院するかを伝えました。
まだ小さい子どもたちにとって、お腹の赤ちゃんがいなくなるのか理解ができなかったようです。
「水曜日か、木曜日に産まれてくるけど、もうさよならになるから、今、お母さんが作っている白い箱に、赤ちゃんにあげたい物とか手紙とかを入れてあげてね。」
2番目の子が言いました。
「会ったことがないのに、手紙に何書くの?」
そうだ、考えたこともなかった。
お腹の子どもとの思い出があるのは、私だけ。
子どもたちや夫は、お腹が大きくなってくるのを見て存在を認めることができても、本当に命を感じることができるているのは、私だけなんだ。
20週になって感じられるようになった胎動。
ぽこん、とお腹をけられるたびに命を感じる。
この命も、あと3日でなくなるんだ、いや、私が無くしてしまうんだ。
一人になると涙が後から後から流れてとまらなくなりました。
続きはまた明日。
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