胎児死産のための棺つくります

21週で死産した悲しみから、優しいママと天使のために棺とお布団を手作りしています。

病気のこと

妊娠21週で胎児奇形のために中期中絶しました。


この悲しみと罪悪感は消えることはなく、心に重くのしかかってきます。


悲しみと向き合い「生きる」ことに前向きになるために綴っています。


「千惺(ちさと)」の沐浴をしていると、病室に担当医師が入ってきました。


泣いている私を見て「悲しいときかな。うん。」


なんと言っていいかわからない様子でしたが、続けて言いました。


「もう見てもらったと思いますけど。この背中ね。」


そう言いながら「千惺(ちさと)」を持って、くるっと背中側をむけました。


初めてみました。


そしておどろきました。


「千惺(ちさと)」の背中から、赤い、赤黒い何かが出ていました。


「これね、背中に袋が出てるでしょ。脊椎髄膜瘤というんですけど、神経がここから出てしまっているんですよ。それ以外、何も見た目は問題ありません。だから、やはり原因はこれですね。」


何も言えませんでした。


「脊椎髄膜瘤」


妊娠初期の頃の、神経管の閉鎖不良が原因だそうです。


医師が言いました。


「原因は、あまりわかってないんです。ただ妊娠初期に葉酸をとれば防げるとは言われているけど・・・。でも、確かではないです。」


じゃあ、原因はやはり私。


原因は、妊婦の栄養状態や、内分泌異常、そのほか外的要因ということで、やはり原因は私です。


そして、これは遺伝するかもしれないそうです。


実は、この子のすぐ上の子、4番目の子どものお尻を見ると、お尻の穴が二つあるように見えます。


でも穴はしっかりと閉じているので、問題なしということで乳児検診はずっとパスしていました。


4番目も、二分脊椎症の疑い、脊椎閉鎖不良の疑いがあります。


しかし4番目は何の問題もなく成長しているので、すっかりと忘れていました。


そんなことも忘れて、5人目を妊娠。


そして高齢(41歳)ということも考えず、4人も生んでいるから大丈夫でしょという安易な考えで5人目を妊娠しました。


そんな自分を責めました。


今も責めていて、毎日のように病気のこと、赤ちゃんの奇形のこと、中絶のことをネットで検索して、自分だけが生きていることを責めています。


私のせいで、1人の小さな命が消えました。