入院の日 ①
妊娠21週で胎児奇形のために中期中絶しました。
この悲しみと罪悪感は消えることはなく、心に重くのしかかってきます。
悲しみと向き合い「生きる」ことに前向きになるために綴っています。
入院の日。
朝から雨が激しく降っていました。
学校に見送り、幼稚園に行く子どもたちを送って行き、その足で病院へむかいました。
この日は出張をやめた夫と、4番目の子と一緒でした。
10時から処置をすると言われていたので、その20分前に病棟のナースステーションに到着。
「準備するので、ちょっとそこで待ってもらえます?」
案内されたのは特別室。
妊婦さんや出産を終えた方の病室、新生児室から一番遠い部屋でした。
病室で入院の説明を聞き、これからの処置の話、死産届けの話が続きます。
そして「出産してからのことなんですが、赤ちゃんとどう過ごしますか?」
どう過ごすって・・・。
答えようとしたのですが、涙があとからあとからあふれてきて、答えることができません。
看護師さんが「まだ時間があるから、また後で話しましょうか。」そう言って病室を出ていきました。
10時からと言っていた処置はお昼頃からのようで、処置後はシャワーに入れないのでその前までに入っておくようにと言われました。
シャワーに行く準備をしているところへ看護師さんがやってきました。
「ごめんなさい。シャワーまだですよね。先生が今から処置したいそうなんで、いいですか?後で、体ふくタオル準備しますから。」
いそいでいる様子。
「先生の都合なんだ。」心の中で、意地悪なことを考えてしまいました。
心の準備もできていないまま、処置室へ行くことになりました。
続きはまた明日。
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