お別れの準備 ③
妊娠21週で胎児奇形のために中期中絶しました。
この悲しみと罪悪感は消えることはなく、心に重くのしかかってきます。
悲しみと向き合い「生きる」ことに前向きになるために綴っています。
家に帰り、とりあえずお昼ご飯を食べなくちゃと。
携帯が鳴りました。
病院から。
「あの、入院は個室になるので別料金がかかるんですけど、値段は先ほどお渡ししたパンフレットで確認してくださいね。ごめんなさいね。」
私「ああ、そうですか。ありがとうございます。」
それだけやっと言って、電話をきりました。
少したって、また病院からの着信。
さきほどの看護師さんからです。
「あのね、さっきのパンフレットにも書いてあったんだけど、出産してからね、やりたいことあるでしょ、だっこするとか沐浴させてあげるとか、おっぱいあげるとか。そういうことをね、考えておいてね。」
私「ああ、わかりました。」
本当は一文字も読んでませんでした。
中絶なんて、受け入れることはできなかったのです。
そして、出産?出産してからやりたいこと?
どんな状態で子どもが産まれるのかこの時はまだわかっていませんでした。
とにかく、赤ちゃんの棺を用意するんだったと携帯で検索。
「赤ちゃんの棺」
死産用の棺を検索。
20センチくらいって言ってたけど、21週の胎児ってどれくらいの大きさなんだろう。
そんなことを考えながら、少し大きめの棺も探してみました。
でも、今から注文しても届くのは1週間後くらい。
「次の火曜日に入院して水曜日に出産となると、どれも間に合わないな。」
商品の棺は、ただの白い箱、白い布団で、ここに我が子を入れるなんて想像できませんでした。
これなら、自分でつくろうかな。
最後に、かわいい箱に入れてお別れしてあげよう。
私のお別れの準備が始まりました。
続きはまた明日。
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